幼少の頃、ハンバーガーが憧れだった私は、19才でアメリカへ渡ったのを機に、毎日のようにハンバーガーを食べ続けました。
1日3食、飽きもせず、毎日、毎日食べ続けた時期もあります。幸い、私が過ごしたアメリカ西部の田舎街にはハンバーガー店が約10店舗あり、毎日、別の店を渡り歩くことができました。今思えば5年間で3000回以上食べたのではないでしょうか。そんな中で私の記憶に強く残ったのは、個人店で食べた「素材を生かした素朴なハンバーガー」。ケチャップやソースを最小限におさえ、とてもあっさりしていて、ジューシーで美味しかったことを記憶しています。
まさに、毎日でも食べられる味。パティをグリルし、バンズをトーストすることで香ばしさを生み、コゲからでるわずかな酸味が旨さを増します。帰国してからも、本場の個人店のあの味が再現したい。私の思いは募るばかりでした。
材料が違うから難しいのでは、とか、青森でお店を開いてもなかなか受け入れていただけないのでは、などと消極的な理由からなかなか踏み出せずにいましたが、ひょんなご縁から試作してみてビックリ!
青森県産牛のもつ計り知れないチカラ、青森県産野菜(一部食材及びシーズンを除く)の持つ大地のエネルギーは、本場アメリカで食べた味以上の味に。青森の街で青森にしかできない味を世界中のハンバーガー好きの皆さんに食べて欲しい。そして、青森も一緒に好きになって欲しい、そんな思いで作った手作りのハンバーガーです。
(H29.1.23 店主)